ニキビの原因Ⅰ
ホルモンバランス
思春期のニキビでは、男性ホルモンの影響が主な原因と考えられています。
男性ホルモンは、男性の場合は睾丸から、
女性の場合は主に副腎皮質から分泌されます。
思春期のニキビが特に男性の方が女性よりも目立つのは、
思春期のニキビが男性ホルモンの影響を強く受けているからです。
男性ホルモンは皮脂の分泌を盛んにするので、排出しきれなかった皮脂が
毛穴の中に溜まってしまい、毛穴を詰まらせてニキビになります。
しかし、大人のニキビの場合は男性ホルモンの働きだけが原因とはいえません。
医学的にはまだ解明されていませんが、女性ホルモンのプロゲステロンや
エストロゲンなどのバランスが崩れることとの関連性が指摘されています。
これらの女性ホルモンのバランスの崩れは、大人ニキビ（アダルトニキビ）が
月経前にできやすいことからもわかります。
皮膚の機能低下
思春期のニキビが盛んに分泌される皮脂が原因で起こるのに対し、
大人ニキビ（アダルトニキ）は皮膚の保湿力の低下している
乾燥肌の人にもできやすいという特徴があります。
これはつまり、皮膚の機能が低下することでニキビができやすくなるということです。
皮膚の機能の低下は老化による新陳代謝の低下と密接な関係があります。
最近の繁殖
白ニキビや黒ニキビの状態から炎症を引き起こすのは、
アクネ桿菌などの細菌が原因になっています。
そのため、赤ニキビや黄ニキビといった重症のニキビでは、
まずはこうした最近の働きを抑えることが必要になってきます。